信仰を持って委ねる - ステファノの見ているもの

(使徒言行録 7:54-60)

原文

人々はこれを聞いて激しく怒り、ステファノに向かって歯ぎしりした。

ステファノは聖霊に満たされ、天を見つめ、神の栄光と神の右に立っておられるイエスとを見て、

「ああ、天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言った。

人々は大声で叫びながら耳を覆い、ステファノ目がけて一斉に襲いかかり、

都の外に引きずり出して石を投げつけた。証人たちは、自分の上着を脱いで、サウロと言う若者の足元に置いた。

人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、私の霊をお受けください」と言った。

そして、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。こう言って、ステファノは眠りに就いた。

出典

(使徒言行録 7:54-60)『聖書 聖書協会共同訳』より引用

妙機牧師の教え

聖書の中で、ステファノの物語は私たちに信仰の力を教えてくれます。人々が彼に対して激しい怒りを抱き、避けられぬ運命を選んだとき、彼はただ一つのことを求めました。それは神への完全な委ねです。ステファノは聖霊に満たされ、天を見上げて神の栄光を目にしました。「ああ、天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と彼が告白したとき、信じる者としての強さがここに表れています。

石を投げつけられ、命を奪われる瞬間に、彼は恐れや恨みを抱くことなく、「主イエスよ、私の霊をお受けください」と言いました。これは、信仰と愛の極致であり、ステファノはその瞬間に自らの全てを神に委ねたのです。さらに、彼は迫害する者たちに対しても「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫びました。この姿勢は、敵に対する愛を示すと同時に、赦しの力を私たちに教えています。

私たちもまた、日常生活の中で様々な困難に直面することがありますが、ステファノのように神にすべてを委ねることで、心の平安と希望を見出すことができます。聖書には「主に信頼せよ、心の内から主に頼れ」とあります(箴言3:5)。信仰を持って委ねることを忘れずに、日々を歩んでいきましょう。こうした聖句や名言は、私たちが苦しい時にも希望を与えてくれるのです。

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