逆境にあって、神の助けを求める信仰の力
(詩編 70:1-6 [70:1-5])
指揮者によって。ダビデの詩。記念のために。
神よ、私を救い出してください。
主よ、急いで助けてください。
私の命を狙う者が恥を受け、辱められ
私の災いを望む者が退き、屈辱を受けますように。
「あはは、あはは」とはやす者が
恥を受けて逃げ出しますように。
あなたを尋ね求める人すべてが
あなたによって喜び楽しみ
あなたの救いを愛する人が
「神は大いなるかな」と
絶えることなく言いますように。
私は苦しむ者、貧しい者です。
神よ、私のために急いでください。
あなたこそわが助け、わが救い。
主よ、ためらわないでください。
(詩編 70:1-6 [70:1-5])『聖書 聖書協会共同訳』より引用
逆境にあるとき、私たちはしばしば神の助けを求めます。ダビデは詩編の中で、苦しい状況にあって神に助けを求める姿を描いています。「神よ、私を救い出してください。主よ、急いで助けてください」と、彼は切実な祈りを捧げます。この言葉は、私たちが心の奥底から神の存在を求め、信じる力の象徴です。逆境に直面しているあなたにも、この聖句は大いなる勇気を与えてくれるでしょう。
ダビデは、自らの命を狙う者たちに対し、「恥を受け、辱められますように」と祈ります。これは、困難な状況の中でも、神の正義を信じ、真実が勝利することを願う心の表れです。そして、彼は続けて言います。「あなたを尋ね求める人すべてが、あなたによって喜び楽しみますように」と。ここには、神を愛する者たちが、どんな時も神の偉大さを称える姿勢が含まれています。
私たちもダビデのように、神の助けを信じて待ち望み、絶えず祈り続けることが大切です。「私は苦しむ者、貧しい者です」と自己を認識し、神の存在に頼ることが、真の信仰の力なのです。神は私たちの助けであり、救いです。「主よ、ためらわないでください」との叫びは、私たちの心にも共鳴し、神が私たちと共にあることを信じる力を与えます。逆境においてこそ、私たちは神と深く結びつき、その声に耳を傾け、真の喜びを見出すことができるのです。