神の恵みとゆるしの力

(サムエル記上 12:13-23)

原文

今、ここにあなたがたが求め、選んだ王がいる。主はあなたがたに王をお与えになった。

もし主を畏れ、主に仕え、御声に聞き従い、主の命令に逆らうことなく、あなたがたも、あなたがたを治める王も、神である主に従うなら、それでよい。

しかし、もし主の声に聞き従わず、主の命令に逆らうならば、主の手があなたがたの先祖に下ったように、あなたがたにも下るだろう。

今こそしっかり立って、主があなたがたの目の前で行われる偉大な御業を見なさい。

今日は小麦の刈り入れの時ではないか。私が主に呼び求めると、主は雷をとどろかせて雨を降らせる。それを見て、自分たちのために王を求めたことが主の目にどんなに大きな悪であったかを知るがよい。」

サムエルが主を呼び求めると、その日、主は雷をとどろかせて雨を降らせた。民は皆、主とサムエルを非常に畏れ、

サムエルに言った。「僕たちのため、あなたの神、主に祈り、我々が死なないようにしてください。我々はあらゆる罪の上に、王を求めるという悪を加えてしまいました。」

サムエルは民に言った。「恐れなくてもよい。あなたがたはこのような悪を行ったが、これからは主から離れることなく心を尽くして主に仕えなさい。

役にも立たず救うこともできない空しいものを求めて離れてはならない。それは空しいものなのだ。

主はその偉大な御名のゆえに、ご自分の民を決しておろそかにはなさらない。あなたがたをご自分の民と固く決めておられるからである。

私もまた、あなたがたのために祈ることをやめて主に対し罪を犯すようなことはしない。あなたがたには、正しく善い道を教えよう。

出典

(サムエル記上 12:13-23)『聖書 聖書協会共同訳』より引用

妙機牧師の教え

今、あなたの目の前には、求めるべき王がいます。主はあなたに力強い導きを与え、その声に従うことを求めておられます。サムエルの時代、人々が王を求めたことは、主に対する大きな悪でした。しかし、主は彼らを見捨てることはなく、彼らの心に新しい希望を与えようとされました。

私たちも同様に、日々の生活の中で多くの誘惑や間違いを犯すことがあります。サムエルが言ったように、恐れてはなりません。「あなたがたは悪を行ったが、心を尽くして主に仕えなさい。」この言葉は、私たちに悔い改めと新しい道を示しています。

今、私たちが神の前に立ち返るとき、主の恵みも私たちに注がれます。サムエルが祈ったように、私たちも主に呼び求めることが大切です。「私をお救いください」と。その瞬間、神はその偉大な御名のゆえに、決して私たちをおろそかにはなさらないのです。

空しいものを求めるその心を、主に向けることで新たな道が開かれます。「役にも立たず救うこともできない空しいものを求めてはならない」と教えられています。私たち一人一人が神の恵みによってゆるされ、愛されています。

この世の中には困難や試練があっても、神の約束は変わりません。主に心を寄せ、共に歩む時、私たちは真の喜びを見出し、それが他の人々にも伝わります。聖書の言葉を胸に、私たちは日々の生活の中で神と共に歩むことによって、周りに光をもたらす存在となるのです。共にこの道を進み、主によってゆるされ、愛される喜びを感じながら、一歩一歩を踏み出しましょう。

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