愛と知恵、聖書の言葉

ソロモンは主の祭壇の前に立ち、イスラエルの全会衆に向かい、天に向かって両手を広げ、 祈った。「イスラエルの神、主よ。上は天、下は地のどこにもあなたのような神はおられません。あなたは心を尽くして御前を歩む僕たちに契約と慈しみを守られる方です。 あなたはあなたの僕、父ダビデに約束されたことを守られました。あなたはその口をもって約束されたことを、今日このとおり、その手をもって成し遂げられました。 そこで今、イスラエルの神、主よ。あなたの僕、父ダビデに約束されたことをお守りください。あなたはこう仰せになりました。『あなたが私の前を歩んだように、あなたの子孫もその道を守り、私の前を歩みさえすれば、イスラエルの王座に着く者が私の前から絶えることはない。』 そこで今、イスラエルの神よ。どうか、あなたの僕、父ダビデに約束されたことが確かに実現されますように。 神は果たして地上に住まわれるでしょうか。天も、天の天も、あなたをお入れすることはできません。まして私が建てたこの神殿などなおさらです。 わが神、主よ。あなたの僕の祈りとその願いを顧みてください。今日、あなたの僕が御前に献げる嘆きと祈りを聞き入れてください。 夜も昼も、この神殿に目を向けていてください。ここは、あなたが、『そこに私の名を置く』と仰せになった所です。あなたの僕がこの所に向かって献げる祈りを聞き入れてください。 あなたの僕と、あなたの民イスラエルが、この所に向かって献げる願いを聞き入れてください。あなたは住まいである天からそれを聞いてください。聞いて、お赦しください。

(列王記上 8:22-30)

愛と知恵、聖書の言葉

その頃、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝えて、 言った。「悔い改めよ。天の国は近づいた。」 預言者イザヤによって、 「荒れ野で叫ぶ者の声がする。 『主の道を備えよ その道筋をまっすぐにせよ』」と言われたのは、この人のことである。 ヨハネは、らくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、ばったと野蜜を食べ物としていた。 すると、エルサレムとユダヤ全土から、また、ヨルダン川沿いの地方一帯から、人々がヨハネのもとに来て、 罪を告白し、ヨルダン川で彼から洗礼(バプテスマ)を受けた。 ヨハネは、ファリサイ派やサドカイ派の人々が大勢、洗礼(バプテスマ)を受けに来たのを見て、こう言った。「毒蛇の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、誰が教えたのか。 それなら、悔い改めにふさわしい実を結べ。 『我々の父はアブラハムだ』などと思ってもみるな。言っておくが、神はこんな石ころからでも、アブラハムの子たちを造り出すことがおできになる。 斧はすでに木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。 私は、悔い改めに導くために、あなたがたに水で洗礼(バプテスマ)を授けているが、私の後から来る人は、私より力のある方で、私は、その履物をお脱がせする値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたがたに洗礼(バプテスマ)をお授けになる。 その手には箕がある。そして、麦打ち場を掃き清め、麦は倉に納めて、殻を消えない火で焼き尽くされる。」

(マタイによる福音書 3:1-12)

愛と知恵、聖書の言葉

さて、きょうだいたち、私たちの主イエス・キリストが来られることと、私たちが御もとに集められることについて、お願いしたいことがあります。 霊によってであれ、言葉によってであれ、あるいは、私たちから送られたという手紙によってであれ、主の日がすでに来たかのように言う者がいても、すぐに理性を失って動揺したり、慌てふためいたりしないでほしい。 誰がどのような手段を用いても、だまされてはなりません。まず、離反が起こり、不法の者、つまり、滅びの子が現れなければならないからです。 この者は、神と呼ばれたり拝まれたりするものすべてに反抗して高ぶり、神の神殿に座り、自分こそ神であると宣言します。 私がまだあなたがたのところにいたとき、これらのことを繰り返し話していたのを覚えていないのですか。 あなたがたが知っているとおり、今はこの者を抑えているものがあります。それは、定められた時にこの者が現れるためなのです。 不法の秘密はすでに働いていますが、それは、今抑えている者が退くまでのことです。 その時、不法の者が現れますが、主イエスはご自分の口から吐く息で彼を殺し、来られるときの輝かしい光によって滅ぼしてしまわれます。 不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの奇跡としるしと不思議な業とを行い、 あらゆる不正をもって、滅びゆく人々を欺きます。彼らが滅びるのは、自分たちの救いとなる真理への愛を受け入れなかったからです。 それゆえ、神は惑わす力を送り、彼らが偽りを信じるようにされるのです。 こうして、真理を信じないで、不正を喜んでいた者は皆、裁かれます。

(テサロニケの信徒への手紙二 2:1-12)

愛と知恵、聖書の言葉

きょうだいたち、私の身に起こったことが、かえって福音の前進につながったことを、知っていただきたい。 つまり、私が投獄されているのはキリストのためであると、兵営全体と、その他のすべての人に知れ渡り、 主にあるきょうだいたちのうち多くの者が、私が投獄されたのを見て確信を得、恐れることなくますます大胆に、御言葉を語るようになったのです。 キリストを宣べ伝えるのに、妬みと争いの念に駆られてする者もいれば、善意でする者もいます。 一方は、私が福音を弁明するために捕らわれているのを知って、愛の動機からそうするのですが、 他方は、利己心により、獄中の私をいっそう苦しめようという不純な動機からキリストを告げ知らせているのです。 だが、それが何であろう。口実であれ、真実であれ、とにかく、キリストが告げ知らされているのですから、私はそれを喜んでいます。これからも喜びます。 というのは、あなたがたの祈りと、イエス・キリストの霊の支えとによって、このことが私の救いとなることを知っているからです。 そこで、私が切に願い、望んでいるのは、どんなことがあっても恥じることなく、これまでのように今も堂々と語って、生きるにも死ぬにも、私の身によってキリストが崇められることです。

(フィリピの信徒への手紙 1:12-20)

愛と知恵、聖書の言葉

主よ、あなたはご存じです。 私を思い起こし、私を顧み 私を迫害する者に 私に代わって復讐してください。 あなたの怒りの時を遅らせ 私を取り去らないでください。 私があなたのゆえに そしりを受けているのを知ってください。 あなたの言葉が見いだされたとき 私はそれを食べました。 あなたの言葉は私にとって喜びとなり 私の心の楽しみとなりました。 万軍の神、主よ 私はあなたの名で呼ばれているからです。 私は笑い戯れる者の集いの中に座ったことも 喜んだこともなく あなたの御手によって、独りで座っていました。 あなたが憤りで私を満たされたからです。 なぜ、私の痛みはいつまでも続き 私の傷は治らず、癒えることを拒むのでしょうか。 実にあなたは、私にとって欺く者のように 頼りにならない流れのようになられました。 それゆえ、主はこう言われる。 もしあなたが立ち帰るならば 私はあなたを立ち帰らせ あなたは私の前に立つ。 もしあなたが無価値なことでなく 尊いことを口にするなら あなたは私の口のようになる。 彼らがあなたのところに帰るのであって あなたが彼らのところに帰るのではない。 私はあなたを、この民に対して 堅固な青銅の城壁とする。 彼らがあなたと戦っても あなたには勝てない。 私があなたと共にいてあなたを救い 助け出すからである――主の仰せ。 私はあなたを悪人の手から助け出し 凶暴な者の手から贖う。

(エレミヤ書 15:15-21)

愛と知恵、聖書の言葉

もう一度言います。誰も私を愚か者と思ってはならない。しかし、もしそう思うなら、愚か者と思うがよい。そうすれば、私も少しは誇ることができます。 私がこれから話すことは、主に従って話すのではなく、愚か者になって自慢して話すのです。 多くの者が肉に従って誇っているので、私も誇ることにします。 賢いあなたがたのことだから、喜んで愚か者たちを我慢してくれるでしょう。 実際、あなたがたは誰かに奴隷にされても、食い物にされても、奪い取られても、威張りちらされても、顔を叩かれても、我慢しています。 恥を忍んで言いますが、私たちが弱かったのです。誰かがあえて誇ろうとするなら、愚か者になって言いますが、私もあえて誇ろう。 彼らはヘブライ人なのか。私もそうです。イスラエル人なのか。私もそうです。アブラハムの子孫なのか。私もそうです。 キリストに仕える者なのか。気が変になったように言いますが、私は彼ら以上にそうなのです。苦労したことはずっと多く、投獄されたこともずっと多く、鞭打たれたことは数えきれず、死ぬような目に遭ったことも度々でした。 ユダヤ人から四十に一つ足りない鞭を受けたことが五度、 棒で打たれたことが三度、石で打たれたことが一度、難船したことが三度、一昼夜海上に漂ったこともありました。 幾度も旅をし、川の難、盗賊の難、同胞からの難、異邦人からの難、町での難、荒れ野での難、海上の難、偽兄弟たちからの難に遭い、 苦労し、骨折って、しばしば眠らずに過ごし、飢え渇き、しばしば食べ物もなく、寒さに凍え、裸でいたこともありました。 このほかにもまだあるが、その上に、日々私に押し寄せる厄介事、すべての教会への心遣いがあります。 誰かが弱っているのに、私も弱らずにいられるでしょうか。誰かがつまずいているのに、私が心を痛めずにいられるでしょうか。 誇る必要があるなら、私の弱さを誇りましょう。 主イエスの父である神、永遠にほめたたえられるべき方は、私が偽りを言っていないことをご存じです。 ダマスコでアレタ王の代官が、私を捕らえようとして、ダマスコ人の町を見張っていたとき、 私は、窓から籠で城壁伝いにつり降ろされて、彼の手を逃れたのでした。

(コリントの信徒への手紙二 11:16-33)

愛と知恵、聖書の言葉

私の魂は生きることを拒む。 私は自分の嘆きを吐き出し 私の魂の苦しみの中から語ろう。 私は神に言おう。 「私を悪しき者としないでください。 どうして私と争うのか知らせてください。 あなたの手の業である私を虐げ、退け 悪しき者のたくらみを照らすのを 良しとするのですか。 あなたは肉の目を持ち 人が見るように御覧になるのですか。 あなたの日々は人の日々と同じで あなたの歳月は人間の歳月と同じなのですか。 あなたは私の過ちを追及し 私の罪を調べておられますが あなたはご存じです 私が悪しき者ではないことを。 またあなたの手から私を救い出せる者は 誰もいないことを。 あなたの手が私をかたどり、私を造ったのに あなたは私と私を取り巻くものを 吞み込もうとしています。 思い出してください あなたが泥をこねるように私を造ったことを。 あなたは私を塵に返そうとされます。 あなたは私を乳のように注ぎ出し チーズのように固まらせたのではありませんか。 あなたは私に皮膚と肉をまとわせ 骨と筋とで私を編み合わせたのではありませんか。 あなたは私に命と慈しみを授け 私を顧みて、私の霊を見守りました。 あなたはこれらのことを 御心の内に隠していましたが 私は、このことが あなたの内にあると知っています。 もし、私が罪を犯したとするなら あなたは私を見張って 私の過ちを赦してくださらなくて かまいません。 もし、私が悪しき者であるなら それは私には災いです。 しかし、私は正しくても 頭を上げることができません。 恥に満たされ、苦しみを見ています。 私が頭を持ち上げると あなたは獅子のように私を追い詰め 私に対し、驚くべき業で応えられます。 あなたは私の前に新たな証人を呼び 私に向かって怒りを募らせ 私に向けて次々に苦役を課せられます。 どうしてあなたは私を胎から引き出したのですか。 私が息絶えて 誰からも見られなければよかったものを。 私は存在しなかった者のように 母の胎から墓へと運ばれていたでしょう。 私の日々は僅かではありませんか。 私から離れてください。 そうすれば、私は僅かでも安らぐでしょう。 私が闇と死の陰の地に行って 二度と帰れなくなる前に。 そこは死の陰の暗黒のように真っ暗な地 秩序がなく、暗黒が闇を照らすような地です。」

(ヨブ記 10:1-22)

愛と知恵、聖書の言葉

地上の人には苦役があるではないか。 その日々は雇い人の日々のようではないか。 奴隷のように日陰をあえぎ求め 雇い人のようにその賃金を待ち望む。 そうだ 私は空しい月日を受け継ぎ 労苦の夜が割り当てられた。 横たわって、私は言う 「いつ起き上がれるか」と。 しかし夜は長く、暁まで寝返りを打ち続ける。 私の肉は蛆と塵の塊をまとい 皮は固まっては崩れる。 私の日々は機の杼よりも速く 望みなく過ぎ去る。 思い起こしてください 私の命が息にすぎないことを。 私の目は再び幸いを見ることはありません。 私を見る者の目は私を認めることがありません。 あなたの目が私に向けられても、私はいません。 雲は消え、去って行きます。 そのように、陰府に下る者が 上って来ることはありません。 その人はもはやその家に戻ることはなく その場所も もはやその人を見分けることができないのです。 それゆえ、私は自分の口を抑えず 私の霊の苦悩をもって語り 私の魂の苦痛をもって嘆きます。 私は大海でしょうか、竜でしょうか。 あなたは私の上に見張りを置きます。 私は言います。 「私の床は私を慰め 私の寝床は私の嘆きを支えてくれる」と。 しかし、あなたは夢で私をおののかせ 幻で私をおびえさせます。 私の魂は息が止まることを選び 生きた骨よりもむしろ死を選び取りました。 私は命をいといます。 いつまでも生きたくはありません。 私に構わないでください。 私の日々は空しいのです。 人とは何者なのか あなたがこれを大いなる者として これに心を向けるとは。 朝ごとに訪ね 絶え間なく吟味するとは。 いつまで、私から目を離さず 唾を吞み込む間も 私を放っておかれないのですか。 人を見張る方よ、私が罪を犯したとしても あなたに何をなしえるでしょうか。 どうして、私を標的にしたのですか。 どうして、私が私自身の重荷を 負わなければならないのですか。 どうして、あなたは私の背きを赦さず 私の過ちを見過ごしてくださらないのですか。 今、私は塵の上に横たわります。 あなたが私を捜しても、私はいません。

(ヨブ記 7:1-21)

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